Visional Designer Blog

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クリエイティブ図書館 企画展『スケッチからはじめるアイデア』 – ビズリーチのデザイナーが選ぶ今月の本 

ビズリーチではデザイン戦略推進の一環として、デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を企業として提供する、さまざまな取り組みをおこなっています。

そのうちのひとつとして、社員のリクエストをもとに書籍を購入し、質の高いインプットの機会をサポートする「クリエイティブ図書館」を設置しています。

この「クリエイティブ図書館 企画展」では、毎月ひとつのテーマにそって書籍を紹介します。
今回のテーマは『スケッチからはじめるアイデア』です。気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

『スケッチからはじめるアイデア』展の企画にあたって

今回の企画展では『スケッチからはじめるアイデア』をテーマに選書しました。デザイナーとして業務を進める中で、思考を整理するためにスケッチを利用する場面も多くあると思います。

わたしは今回の推薦図書を読んで、スケッチを行う目的は「アイデアや思考を伝達すること」だと学びました。スケッチはアイデアを可視化し、俯瞰するための有用な手段のひとつです。さらに、テキストで説明するよりもアウトプットを伝達しやすく、議論を活発にするツールにもなるかもしれません。今回の企画展が、個人もしくはチームの開発を活性化し、効率化につながるきっかけとなれば幸いです。

(クリエイティブ図書館司書:野田 美紗子)

Graphic Recorder ― 議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書

清水 敦子 著 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2017.1.28 発売

私たちが日々業務の中で求められる合意形成。収束しない議論も、グラフィックレコーディングで可視化することにより、より良い結論に導くことが期待できます。この本では、「言葉からグラフィックへの翻訳」が身につくようにトレーニングできる構成になっていて、議論を図示する力を身につけられます。

(デザイナー:土居 若奈)

デザイナーのアイデア戦略 発想を生み出すデザインのスケッチ実例集

MdN書籍編集部 著 / エムディエヌコーポレーション / 2017.3.24 発売

一流デザイナーたちは何を考え、どんなアイデアで作り上げていったのか?制作過程で作成した企画案、アイデアスケッチ、ラフなどの具体例とともに紹介しているデザイン資料集です。ラフ段階では複雑だったアイデアが、最終系のクリエイティブでは一つ軸の通ったシンプルなものになっていて、不要なものを削ぎ落とす引き算の考え方も学べます。

(デザイナー:土居 若奈)

デザイン・メイキング152 デザイナーのラフスケッチ実例集 

MdN書籍編集部 著 / エムディエヌコーポレーション / 2018.3.20 発売

デザインをつくるにあたって、制作プロセスは様々です。鉛筆でとても抽象的に描き始めていく人、文字から入る人、初めからPCで作っていく人…。この本では、ラフ段階のスケッチと、それをもとに作られた完成形を比較して掲載しています。制作を進める際のプロセスの参考になりますし、めくって眺めるだけでも面白い本です。

(プロダクトデザイナー:土居 若奈)

デザイン・メイキング167 デザイナーのラフスケッチ実例集 Vol.2 

MdN書籍編集部 著 / エムディエヌコーポレーション / 2019.3.19 発売

第一弾につづいてアイデアと完成形を見開きで紹介している、圧巻の見本帳の第二弾です。前作同様、「これがラフなのか?」と思うほど完成系に近いものから、落書きのようなものまで。ぱっと見で見た目は大きく違っても、大事なポイントやデザインの方向性は、ラフ段階できちんと掲載されているところが大変興味深いです。

(プロダクトデザイナー:土居 若奈)

描きながら考える力

サニー・ブラウン著 , 壁谷さくら 訳 / クロスメディア・パブリッシング / 2015.1.16 発売

みなさんは「ドゥードル」という言葉を耳にしたことがありますか?ドゥードルとは「落書き」という意味です。スティーブ・ジョブズやレオナルド・ダ・ヴィンチらは、ときにはアイデアを落書きして創造性を発揮してきたそうです。絵を描くことに苦手意識を持つ人でも、本書で書かれているように「認識」「理解」「解釈」の軸を持ってドゥードルの力を鍛えることで、頭の中に眠っている創造性を形にできるかもしれません。

(プロダクトデザイナー:野田 美紗子)

アイデアスケッチ ― アイデアを“醸成”するためのワークショップ実践ガイド

ジェームズ・ギブソン , 小林 茂 , 鈴木 宣也 , 赤羽 亨 著 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2017.10.19 発売

組織で働く上で、異なる分野の人々が同じ方向を向いてプロジェクトを進める難しさに直面することが多くあると思います。本書では、全国からデザイナーやエンジニアがが集まる学校「IAMAS」で実践されている、スケッチを用いたワークショップの手法を紹介しています。異なる価値基準を持つ者同士でプロジェクトを成功させた事例から、チームメンバーの力を最大限に発揮するためのヒントを得られるかもしれません。

(プロダクトデザイナー:野田 美紗子)

デザインスプリント ― プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド

リチャード・ベンフィールド , C.トッド・ロンバード, トレース・ワックス 著 安藤 幸央 , 佐藤 伸哉 監訳 , 牧野 聡 訳  / オライリージャパン / 2016.11.29 発売

デザインスプリントとは、5日間でプロトタイピングと検証を行うフレームワークです。「理解」「定義」「発散」「決定」「施策」「検証」からなる6段階のプロセスを時間制限を設けて進めることで、改善までのサイクルが非常に早いことがメリットとされています。スケッチは付箋やホワイトボードを用いた全てのプロセスで活躍します。本書ではデザインスプリントを行う上での目的と手法を、具体事例を取り入れながら詳しく解説しています。開発のフレームワークにデザインスプリントを取り入れる際は是非参考にしたい本です。

(プロダクトデザイナー:野田 美紗子)

インフォグラフィックスができるまで -デザイナー73人のアイデアスケッチから完成まで-

スティーヴン・ヘラー , リック・ランダース 著 中村 雅子 訳 / パイインターナショナル / 2016.9.4 発売

インフォグラフィックスの事例を紹介した本は数多くありますが、本書の特徴はなんといってもスケッチ段階と完成した状態が並んでいるところです。インフォグラフィックスの原型は、数字や文字などのデータで、それだけで瞬時に情報を理解するのは難しいものも多いです。インフォグラフィックスを活用すれば、データが持つメッセージをストーリーとともに、分かりやすく伝えることができます。データをグラフィカルに可視化する際はぜひこの本を手に取ってみてください。

(プロダクトデザイナー:野田 美紗子)

次回の本棚もぜひお楽しみに。