BIZREACH DESIGNER BLOG

2018年度ビズリーチの新卒デザイナー&研修運営チーム

こんにちは、デザイナーの佐々木です。ビズリーチにはこの春、9人の新卒デザイナーが仲間に加わってくれました。ビズリーチのデザイナー新卒研修は、先輩デザイナーが企画・運営を行います。今回は昨年よりアップデートした研修内容をご紹介します。

成長の可能性を高めたい

本題に入る前に、個人的な話を少しさせてください。私が新卒で入社した会社では研修がなく、同期もいませんでした。仕事をすることが、仕事を学ぶ唯一の方法。業務内容やビジネスマナーを体系的に学ぶ機会はありませんでした。すべての経験が血肉となっていますが、今振り返るともっと効率的に進められた部分も多いと思います。

当時の私をゲームに例えるなら、こんなかんじのステータスでしょうか。
チュートリアルも地図もなし。ステータスが低すぎて、戦いには負けてばかり。何が目的なのかもよくわからない世界を攻略しろと毎日怒られ、無意味な作業に時間を費やしていた気がします。

わたしの新卒ステータス

もし、最低限の武器(スキル)を持たせてもらい、目的(仕事のゴール)がわかっていたなら…もっと生産性高く楽しい時間を過ごせたのではと思います。

もし、新卒研修があったなら…
もっと早く仕事ができるようになっていたのではないか?
もっとスキルアップの速度を上げられたのではないか?
もっと楽しく仕事ができたのではないか?
人生が変わっていた可能性さえ感じます。

そのような背景から「自分が新卒だったら受けたい、成長速度を促進するカリキュラム」を思いえがきながら、運営メンバーと議論し、多様なプログラムや新しい施策を検討していきました。

研修の概要

ビズリーチの新卒研修は、人事主導の全職種全体研修(2週間)を経て、各職種主導の専門研修を実施します。
今年の場合、デザイナー入社から配属までの4ヶ月間は下記のようなスケジュールで進みます。

研修のカリキュラムを考えるにあたり、目的を3つ設定しました。
1つ目は、入社3年後に第一線で活躍できる人材になるために、1stステップを築くこと。
2つ目は、研修を通して先輩デザイナーを知ってもらうこと。
3つ目は、新卒デザイナーの志向やスキルを確認すること。

これらの目的に、昨年の運営メンバーから引き継いだ、良かったことや改善要望も加えて、運営メンバー6人で各カリキュラムや運営ルールなどを決めました。

なお、運営メンバーのうち2人は、昨年研修を受けた新卒2年目のデザイナーです。最も身近な先輩として新卒デザイナーを理解し、フォローしてくれています。

「顧客体験を言語化できるデザイナー」になるために

研修を通してどんなデザイナーになってほしいのか。第一線で活躍できる人材とはどういった人物像なのか。まずは、目指す「デザイナー像」を定義しました。

昨今たくさんのデザインテンプレートや便利なツールが溢れているなか、ビジュアルを早く仕上げるだけでは、インハウスデザイナーとしてバリューを発揮することはできません。インハウスデザイナーとしてバリューを発揮するには、本質的な課題を見つけ出し、顧客に価値を提供できるビジュアルを制作、さらに論理的な言語で説明できるところまで必要とされており、私たち先輩デザイナーもそういられるように日々意識しています。その基礎を身につけてもらうべく、下記5カテゴリのカリキュラムを用意しました。

5つの研修カテゴリ

  1. 社会一般…仕事の進め方、社会人共通マナー、スケジュールの立て方、調整方法
  2. 企業理解…ビズリーチ社のサービスや文化、役割の理解
  3. 技術…Adobe系グラフィックツールやHTML/CSS/JavaScriptのコーディング技術
  4. 基礎知識…色彩、タイポグラフィ、レイアウト、著作権などの知識
  5. 思考法…MECE、デザイン思考などのフレームワーク

アップデートした研修内容

ここからは、具体的な研修内容を一部ご紹介します。

変えたこと:カリキュラムの実施順番の見直し

例えば、ビズリーチではデザイナーもコーディングをする機会があるので、Gitの理解が必要です。昨年は研修序盤の4月にGit研修を実施したのですが、「数ヶ月後の配属前にはほとんど覚えてなかった」という声があがり、カリキュラムの実施時期を後半に変更しました。そのほかのカリキュラムも去年の声を参考に大幅に順番を見直しています。

変えたこと:社内講師の増加

ビズリーチでは「新卒は全員で育てる」という文化を大切にしています。

今年は、昨年より多くの先輩デザイナーに講師を担当してもらいました。新卒2年目のデザイナーからは、1年目と近い目線だからこそ語れるメリットを活かした講義を。第一線で活躍するベテランデザイナーには「難しいことをやさしく」話してもらうように心がけました。中には座学だけでなく、実際に目の前でデザインしたものをその場でコーディングするといった、先輩の技が間近で見られる 「Live Design and Coding」というカリキュラムもあります。

継続したこと:外部のプロによるご協力

オペレーションスキルや普遍的な基礎については教育のプロフェッショナルにお任せしたほうが、社内で運用するよりもコストパフォーマンスが良いと判断したため、昨年に引き続き、株式会社クスールさまにご協力いただきました。(昨年の研修概要はこちら

新しい試み:マシュマロ・チャレンジ

去年研修を受けた、新卒2年目デザイナーの声を受けて追加したカリキュラムです。「同期デザイナーと話す機会がもっとほしい」「相互レビューなど高め合える土壌がほしい」という声があったので、チームビルディングを目的として、研修の冒頭にマシュマロ・チャレンジを実施しました。

マシュマロ・チャレンジでチームビルディングマシュマロ・チャレンジとは、マシュマロ、スパゲティ、紐を駆使し高いタワーを作るチームビルディングを目的にしたプログラムです。

マシュマロ・チャレンジの感想

実際に研修を受けた、新卒デザイナーに感想をきいてみました。

とても楽しかったです!役割分担や時間配分など、チームごとに色が出ていて、同期の新しい一面を知ることができました。

想像以上に難しいと感じました。結局一度も立てられませんでしたが、チームワークと、失敗を恐れないことの大切さを実感しました。

新しい試み:メンター制度

「メンター」とは、仕事や人生をよりよくするための支援者として、対象者への指導や助言を行う人物を意味します。ビズリーチにもメンター制度はあるのですが、新卒研修期間中にはメンターはついていませんでした。昨年の運営メンバーの「毎日初めてのことに必死で取り組み、不安を感じているようだった。メンタルなど、ソフト面でのフォローをしてあげる場や先輩がいると安心できるのでは」との声から、今回のデザイナー新卒研修期間中にもメンターをつけることにしました。


一般的なメンター制度ではキャリア形成やコーチングも含まれることも多いのですが、今回は心理的安全性を重視してメンタリングを主な役割と定義しました。そこで、ビズリーチ全社員が受講する行動特性指標の「DiSC」を参考にし、同じ特性を持つ人同士を組み合わせました。

メンター制度では、1on1(1対1の面談)を行います。内容はちょっとした疑問から相談、雑談までいろいろ。基本的に2人だけの秘密です。

メンター制度についても、感想をきいてみました。

新卒デザイナー(メンティ):
いつでも相談できる安心感があります。誰に相談すればいいのかわからない時も、まずはメンターに話すことで解決の糸口が見つかると感じています。1on1の時間だけでなく日報にも、積極的にコメントやアドバイスをくださるので、モチベーション向上にも繋がっています。

入社3年目の先輩デザイナー(メンター):
私自身、メンターになって学ばせてもらっていることが多くあります。

例えば、相談内容をききながら、メンティの思考や感情などを探り、メンティ自身が納得できる解決のためのプロセスを一緒に考えます。並走する視点からの学びや気づきも多く、メンターだった先輩たちの気持ちが、やっとわかってきました。

また、今年のメンターは全員、新卒でビズリーチに入社したデザイナーです。カルチャーやマインド面など「ビズリーチの新卒ならでは」の相談もあり、共感しながら解決策を探せるのは、メンター、メンティー双方にとって良いと感じています。

そして来年へ…

早くも、デザイナー新卒研修が始まって一ヶ月が経ちました。
新卒デザイナーは、毎日新しいカリキュラムや課題に取り組みながら、たくさんのことを学び、吸収しています。
先輩デザイナーは、講師としてはもちろん、チューターとしてカリキュラムの理解を助けたり、Slackでの日報へのフィードバック、課題発表のレビューを行っています。

昨年の運営メンバーと新卒デザイナーの経験、そして過去の自分の苦しみを糧にして、今年は最高のメンバーと最高のカリキュラムを用意できたと思っています。ただ、ビズリーチのデザイナー新卒研修はカリキュラムを作ったら終わり、ではありません。新しい課題が毎日発見され、先輩全員による改善が常に行われています。

毎日、そして毎年ベストな研修を実施できるように、これからも改善をつづけていきます!